20160701 晴れ

テレビで中国を差別で追われた民族の服の特集をしていた。言葉を持たないその民族は唄で伝説を伝え、服にメッセージを込めた。言葉がない民族が結構驚きだった。棚田の景色はスカートの模様になり、刺繍の幾何模様は言葉としてデザインされて、民族服として、現代のモードに影響を与えているという番組だった。幾何模様が言葉や家紋などになる国は多いが、紋様がもつメッセージが温かな意味をもっていて、美しい優しい衣装だった。服の刺繍は全て手縫いで、それが女性のたしなみらしい。
日本にも、昔そんな時代があった。着物はみんな縫えた。自然のシステムをうまく利用して暮らす民族の生き方は先進国に影響を与えている。彼らはごみを出さない。農薬を使わない。その生き方に感動するのは、全ての自然が生かされて終わるという現代の楽園だからだと思う。毎日オーガニック食で、彼らの素朴な日常が先進国には贅沢なすべてが、実は揃っているという暮らし。意気に感じたのは、毎日暮らす自然が民族の美意識を育てている事。使われている民族衣装の色は鮮やかで、すべてが花の色彩なのだ、女性の日焼けした肌にしっとりと鮮やかで彩りと母から伝えられた家族や家などの愛が刺繍されている。棚田にひっそり咲く花の色彩、棚田に黄金の稲穂が光る美しい景色と服の刺繍にスパンコールが輝きビーズとのバランスは全てが植物の実りに似たデザインだった。

やっぱり、自然が私達の美意識を育てているのだと、確信しながら関心して見いってしまった。
人間の美意識はいいなぁと思えた。
大陽が与える色彩、元は光がなければ、世界は闇だ。人間は色を光りで知る動物。そう地球に創られた存在という事を再認識する。