20151028 晴れ

日産が人工知能を搭載した新しい次世代の自動車を発表した。
このシステムが創案されたのは、実は今から35年以上前だった。夢の自動車である、初めはドイツメーカーが考えていたが事情は変わった。だいたい不景気になると、突然新開発された商品がどんどん市場に出る。競争が激しくなると、現代に必要性がある商品だけが生き残るからだ。自動車産業はそうした意味では一番 解りやすい。逆に景気が良いと、危機感がなくなりなんでも売れるので品物の品質は低迷する。

今回の自動車はある意味では物流業の革命が始まるきっかけでもある。
大幅な人件費削減を業界にもたらすのだ。
それは勿論品物のコストにも影響が出る。物流を制覇する事は、全てを支配する根本を手に入れる事に等しい。そしてコストダウンは失業者を生むかもしれない。人間はどんどん機械化で記憶しなくても良くなり、仮想やコンピュータで現実と事実を認識したり思考したりが気にして生きていかないと、脳が退化していくだろう。日常にも、もうそうした弊害がどんどん増えている。
この前、ラーメン屋に行き半自動ドアを久しぶりに見た。若い学生が意味が解らずドアを開ける事が出来ずにいた。今ではトイレの蓋まで自動開閉型だ。多分トイレがどういう構造か理解して使用する人は、ほんのわずかだろうと思う。私もその中の1人で、この前洗濯機とトイレの説明書を改めて読んだ。水圧を下げるためにどういう構造か考えていかないといけないからだ。現代では自動車はもう一般の人は修理出来ない。

アナログもデジタルも理解していかないといけない時代に突入した。もっぱら科学は段々必須科目にならざるおえない。
その事に気がついている人は多分少ない。目先の便利さと仮想や妄想が時代をより複雑にしていく。それでも楽しみなのは、幼いころの夢が現実になったからだと思う。

まあ、自動車産業は近未来の戦争武器にもなる可能性がある事も含めて、単に便利さだけを言ってはいられないだろう。 そこを気がつけるかどうかが一番大切になるのだが、さてどうだろうか?成功できるかどうかは、どう使用されるか?メーカーの危機感なのかもしれない。

便利さは不便さを必ず産むものだと思う。