20160619 晴れのち雨

NHKで人間が幸せになる条件という特集を放送していた。精神科医の長い研究結果から導き出された結果は、人間関係の良さという一つだけの条件。 言葉では簡単だが、何かしら共通のルールや正解がある訳ではない。地位や名声や学歴やお金では得られない、真の財産でもある。どちらかというと、ほぼ努力や共感、会話など複雑な人間関係を生きる能力が人生の幸せを決定してしまう。そうした内容で発表されていた。 簡単に言えば、頼れる人がそばにいる事、人生が孤独ではないこと。相手をコントロールしない事。
そうは言うが、反対の事にいつもああならないかこうならないか?と不満が増えて、そう思う事のほうが多い日常を暮らす人が沢山いるのでは?

実は、私はそうした期待をある日を境になくなったというか、無理という根本的な事実に気がついてしまった。

チューリップに薔薇になれという変な人はいない。だが、無意識に世の中はそうした事ばかり日々考えて時間を使う人が沢山いる事を。

そこに気がつくと、結構馬鹿馬鹿しいものである。だがなかなか気がついても人間には欲がある。
だから成長するし、だから失敗もする。それで良いのだと思うようになった。
それから、葛藤がかなり減ってしまった。

もう一度考えてみると、もしかしたら、結構幸せだとも言える。

仕事を望んだら、仕事意外に労苦を得て
お金を望んだら、お金は病を治す為に浪費しざるおえなくなり…

気がつくと、実際は二人の家族の為に犠牲ばかりが増えて、気がつくと昔では考えてもいなかった想像もしない、自分が勝手にできてしまっていた。それを成長と言うなら成長かもしれないし、趣味も意外な分野に手をだし、つい最近は ようやく素に戻り自分らしい道を歩き始めたところである。
そうすると、絶対の仕事はあまり意味がなくなり、絶対のお金への夢もなくなったりして…変化した自分は、実際には意味のない事をいつの間にか願望として生きてきた事に気がついた。

本来の自分には、本質的には、絶対に必要ではない事に気がついたのである。ほどほどでいい。

それと同時に、幸せという成功では今はうまく言っているほうかもしれないと思うようになった。

意外な人生での財産を発見して、ああ、良かったと改めて思う。

精神科医の研究に予算で一年は10億を使い日々研究をして、目的は人類の幸せに対する回答と社会貢献だ。人は真の幸せの正体を理解し、未来へ向けて実戦的に生かす時代に入った事をいう。
私はたまたま必要にかられて、他者の為に始めた読書だったが、心理学は科学というより、とても文学的な要素が強い。ただ言えるのは科学と同じくして研究で常識が変わるという事かもしれない。
そんな事昔から変わらないと簡単に決めつけてしまうには、人間の心理は単純なものではない事も含めて、精神の成長という意味では、かなり奥が深いものだと思う。

今回の精神科医の研究は とても真摯で誠実な内容だった。そこに結構驚きもあったりした。