20120828晴れ

長年使ったプラスチック材の品物を捨てる日だった。
十年は使っただろう品物を見ながら、プラスチック材料の小さな品に愛着を持つ舅を思い出していた。あの頃はちょっと解らない気持ちだったが双眼鏡に愛着が出てきて、理解できるようになった。

元から、とてもナイーブには遠い性格の私には舅に、さっさと捨てるように言っていた。そのたびに小さな喧嘩をしていたが、仲良しだったのですぐに喧嘩はなくなりいつものように喋っていた。
病気を知り捨てなくなって、環境をあまりかえないようにした。
良い環境とは個人差があるなぁ、とつくづく思いを深めた時期だった。

今はごく当たり前にどんどん捨てる時期に入り、どんどん捨てていく。
食べては排泄するサイクルの人間にとって「捨てる」行為はとっても大切だ。

何が大切か
何が必要か
何がいらないか
何がいるか

それは人間が生きる
うえで自然にやっている行為とリンクしている。
身軽さを必要として
捨てるを改めて意識している。

勿論何かを得たから
捨てるのだが…。