続き

やはり深夜1時まで待って粘りましたが…やはり北陸は冬での望遠鏡観察練習になる星一つなく今日は終了(昨日から寝不足気味)
田中 慎弥の文庫を読む、個性強く少々文章の表現が繰り返しがやたらに多く妙に、くどい 彼なりの荒々しいストーリー展開の中に日本独自のオリエンタル香りのイメージがあり、素朴さと不思議な調和を肌で感じる。性を扱う描写が奇妙に軽く人間的な いやらしさを全然感じさせないのは、なぜだろうか?確かにインパクトという意味ではあまりストーリー展開に目立つ動きはないが繊細な感情表現のなか細い切れそうなか弱い精神が繰り広げるナイーブな滑稽さ愉しさは存在するようなきがする。
なんだか…とても色濃い原色で創った絵本みたいに力強いのに繊細な魂を感じた。
全体的にシーンにクローズアップされた時のような暗い閉塞感をなぜかつねに感じる。中心がぼやっとしながら、肉厚でそれなのに輝きがあるような独自の世界を創りだしている。

感想は混乱と葛藤と 罪悪感に揺れ動くよくごく誰しもがある感情を狂気を妄想を上手に表現していながらも平凡な日常に彩る田中ワールドが、つねにあるので。そういう表現を巧みに演出できるというところが今の時代の風潮に自然と、あっているのかもしれない。彼の妄想は精神が計算された巧みな騙し絵のようでそれでいて純粋さを感じる文章だった。

でも…もっと異常さがあるのかと期待していたので、ちょっとあれー???って感じでした。

一回しか読んでないからまだわかんないです