20160713 小雨と曇り

ふと、答えが出た。

この嘘が多い世の中で、真実を探すのは砂漠から小さなダイヤを見つけるのに近いと。

ならば、そうしたものだと事実を受け入れるしかない事を。
ずっと考えていた。

久しぶりにナチスユダヤ人迫害の戦争映画をみた。実は本もよく読む。
ヒットラーはとんでもない馬鹿だった事を知るために読む。ユダヤ人の肩をもつとかではなく、戦争は文化の破壊 科学の発展すら止めてしまう。沢山の殺人を個人に容認し、使命感や権力に弱い人を簡単に悪人に仕上げる。ヒットラーが多少なりとも独裁者として賢かったら、ドイツ人は歴史にコンプレックスをもたなかっただろう。
恐怖による支配は、影響に速効性がある。それに戦う人間には強い反逆心が必要になる。使命や信念だ、命がけの行動になる。そうした時代を定期的に読む。
実際に実はそんなに昔ではない、今から過去に遡りたった80年前の歴史だ。そして、ホッと今のところの平和に改めて安心する。
それと同時に支配者の企みを改めて分析する。
戦争では、弱者は無条件に皆殺しが容認されている。無差別に殺す。理由は、殺さないと殺されるからである。独裁者のやり方は、殺戮したものに褒美を与える。殺戮しないものには命をとる。それだけだ。悪の論理は、それだけ人間を支配しやすいが、何も生まず何も育たない、自滅の道しかない。
ヒットラーユダヤ人を殺したい理由は、自分の血にユダヤ人の血があったからだ。自己嫌悪が肥大して、結果歴史に残る大量殺戮になった。
ヒットラーだけが悪ではない。
嘘だらけの今の世の中でも、あの時代よりは、ずいぶんマシだ。
でも…便利な世の中になり、人は我儘で馬鹿で短気になった。
それでも、昔よりはマシだ。嘘つきだらけでも、突然理不尽に銃殺されたりしないしね。
殺人はあるが、国が死刑制度を容認している。
歴史は油断すると、とんでもない方向にいく。

古い歴史は沢山の教訓を教えてくれる。
そうした読み物を自由に読める事にも、感謝する
当たり前を感謝する。

嘘だらけの世の中じゃないか。そうじゃない真実だってあるという人は、おめでたいとしか思えない。

それか、本質的に苦労しないで生きてきたか。
大切な事は、真実や嘘ではなく、事実だ。
言葉ではなく、本質を理解した行動だ。
人間は真しやかに、いかにも本当らしく嘘をつく。でも行動に矛盾があるなら、それは嘘と妄想で幻想でしかない、定期的にそうした闇の時代を知るのは、ある面においてとても前向きな考え方でもあると思う。

怖がりな人は嫌だろうけど、時代の闇に目を背けたい人は事実を知りたくないのと同じだと思う。
時代の影響で人間は考え方がどれだけでも変わる。ほぼ洗脳かもしれないが。。
うまく生き残る人が確実に少数だがいる。
その少数に私はなりたいという願望?かもしれない。
生かすも殺すも神次第という、それが人生の本質かもしれないが。。

最悪の歴史は沢山の事実を教えてくれる。
私が老人が好きなのは、歴史の体験者だからかもしれない。彼らは、ちゃんと現実と幻想を分けて世の中を見ている。それだけ生きる知恵がある。 今の時代の人間は、それすら区別がつかないで生きている。
本当に恐いことだ。
この恐さを、理解できない人は現実を見ようとしていない。ずっと時代は平和だと思い込んでいる。それが…つい最近本当に恐い。

昔より悪くなったのは、日本人が社会情勢に馬鹿になったことかもしれない。ニュースで操作された事を鵜呑みにして、知っているかのようにいう。それは、知っているのではなく、打者から聞いた話だ。噂と事実は違う。前提を間違えてはいけない。見た聞いた話なんて知識ではない。
見て知って体感した事が知識なのだから。

私は戦争体験者ではないから、知らないが歴史で少ない情報でも、危機感や警戒感だけは育てて身につけたいと思う。

自分だけは生き残れるなんて運みたいな信用できない幻想を簡単に信じたりしない。

入院した時に絶食をした、毎日食物のことしか考えられない、あの気が狂いそうな経験。
介護で睡眠がなく奴隷のように働き、疲労の限界までくると、いっそ殺してくれと人間は願う。

私が精神が保ったのは、始まりに介護は修行だと決意したからだ。
自ら選んだ事だったから良かった。

それに比べて戦争の時代は自ら選んだ訳ではない。
戦争になれば私は3日で死ぬと思う。それぐらい脆いのを実感した。

生きる力が戦争体験者の彼らより全然ない。

これでは感覚的に良くないと本気で思っている。

自戒の為に読んでいる。

平和ボケしたくないからだと思う。
軽い危機感だが、アンテナがないよりはマシだ。