映画

ハリーポッター

かなり安くなった。
今は原作者の人柄や人生を聞いて多少知っているので、逆にすざましさを感じる時がある。
なにもかもをなくして、絶望して、最後に人生で作者がやりたかった事がこの作品を生んだ。

私には真似できないが、一度全てを捨てて、やりたかった事にシフトした気持ちはよく理解できる。ある意味全てを絶望した時にパンドラの箱には希望しか残らないから… 唯一奇跡的に復活し、新しい挑戦と苦しみを過ごして成功した人だが、世の中そんな人ばかりではない。だいたいが失敗する。まれな成功者の作品だけど、彼女の空想力の凄さと、児童に与える心理的影響力の良い内容は、そう世の中に出てはこない素晴らしいものだ。
著者が単に安易に空想だけで書いたなら、多分愚作だったに違いない。
底辺に、ものすごく高いlevelの知性をもった人だからこそできた事にしか読めない。映画は綺麗に演出されているが、原作の素晴らしさは映画の百倍素晴らしいものになっている。本を読む幸せとは、読み手が空想や想像力を使う事だ。
その時に命が宿る。
ハリーポッターは本当に そうした意味で、自分を知る試される一冊だと思います。